いわき信用組合が、預金者名義の口座を無断で開設し、架空融資を行っていた問題で、なんと架空融資の累計総額は17億円を超えるのだそうで、不正について調査している弁護士らの第三者委員会に対し、同信組が一時、虚偽の説明を行っていた疑いがあることも判明しました。
この問題で地裁いわき支部が証拠保全手続きを取ったリストに記載された架空融資の残高は、昨年10月31日時点で17億6825万円で、口座偽造による架空融資は長年繰り返されていたようで、累計はこの額を超えるのだそうです。
「B資金」と呼ばれる架空融資で流出した資金は、経営難の取引先への融資が不良債権化したことを隠すため、取引先の返済の肩代わりに充てられていたとみられる一方、「B資金」を巡っては、当初、第三者委に対し各支店を訪問して調査を行ったと説明していたが、実際は調査していなかったことが判明し、第三者委は事実と異なる説明をした経緯について、信組側に説明を求めているようです。
第三者委は、昨年11月、旧経営陣による10億円超の不正融資をはじめ、元職員による横領・隠蔽や着服などが発覚したことを受け調査を開始、調査が続く中、口座偽造による架空融資の疑いが明らかになっていました。